常に新しい物事を求める消耗消費過多な時代の中、
人々の新たな発想ですら新陳代謝を早め、
時代の奥底に沈んでいく時代。
そんな激動の情報戦時代の中で、
悠久の時を経ても尚、
人々の心の底に根強く残る物。
それに必要な事とは何か?
そして、未来に在り続けるものとは何か?
【髙橋 大雅】
ファッションデザイナーとして、
そして現代美術家として、アンティークディーラーとして、
あらゆる顔を持つ高橋大雅は、
彼にしか成し得ない、応用考古学の観点からコレクションを展開してきています。
「TAIGA TAKAHASHI」 の存在を認知していた頃、
とあるご縁で実物を拝見できたところから、
このブランドのフィロソフィーやプロダクトの力強さに触れることで、
自身が感じる「衣服の再定義」の投げかけをしてもらえるきっかけにもなりました。
そしてもう一つ、年齢も近く、その異端な経歴も含め興味を惹かれ、
ただただ会ってみたいという気持ちに尽きる思いでした。
しかし昨年の春、
髙橋大雅は、
志半ば、弱冠27歳という短くも濃密な経験値を得ながら、生涯の幕を下ろしました。
彼がインプットしてきたものを
今後アウトプットすることを楽しみにしていた分、
一度もお目にかかれる機会も無く、非常に悔しいですが、
これまでのキャリアや美意識の精神は、
「生前に70〜100年以上前の服を数千着以上蒐集」
「ゼロからのデザインを行わない考え方」として、
もう既に「プロダクトへ還元と完成がされているのだ。」と、そう感じます。
不在のなかの存在。
デザイナーが亡き今も、
変わらずにその先、またその先の未来を見据え、
美意識の精神とプロダクトは残り、生き続けていくことでしょう。
なぜなら、人々の飽く無き探究心が、人からまた人へと継承し、
「未来は過去の中にある」という事実が証明されているのだから。
そして、それを伝える者、着る者は現在僕達であり、
そこからまた誰かの手に渡り、時に離れ、時に渡りを繰り返し、
遥か遠い未来の誰かに向けて届いていく衣服達です。
100年後、世界の情勢や価値観も時代によって変わります。
ただそれでも、人々の中に美意識があり続ける限り、
残り続けるモノは必ずあります。
芸術的でありながら哲学的なアプローチ。
ワードローブに必ず1つは欠かせないピースとなることでしょう。
まだピースは全て揃ってない状態ですが、
今後、少しずつお披露目出来る事かと思います。
是非、店頭にてお待ちしております。
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