T.T (Taiga Takahashi)
ブランドコンセプトは「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」
デザイナー自身が十代から生活してきた国々で、
アンティークディーラーや古美術商を通じて 70〜100年以上前の服を数千着以上蒐集し、
考古学の観点から現在もしくは未来にも存在する服を研究する。
デザイナーの髙橋大雅は1995年生まれ。
2010年ロンドン国際芸術高校に入学し、2013年セントラル・セント・マーチンズに進学。
2015年ベルギーのアントワープやロンドンのメゾンでデザインアシスタントを経験。
2017年同大学を卒業後、ニューヨークにてTaiga Takahashi, Inc.を設立。
緻密なシルエット、柔らかな線、シャープな仕立てを特徴とする、
洗練されたコレクションを発表。
2021年秋冬シーズンより、日本での本格的な展開をスタート。
2023-24年シーズンより、ブランド名を「ティー・ティー(T.T)」に変更。
時代を超越したメンズウェアを生み出すというデザイナーの確固としたビジョンは、
品格を漂わせながらも実用的な Taiga Takahashi の作品の随所に表れています。
「いつも新しいものをつくりたいと思っていた。
しかし、いま新しさは飽きることなく消費され時代の奥底へと沈んでいく。
そのような社会において価値のあるものはなんだろうか。
急速な時代の流れの中で置き去りにされ、人の記憶から抜け落ちていった大切な何か。
時の移ろいによって磨かれていく、日本古来の美意識のような。
時間や自然、人といったコントロールできない偶発的なものにこそ美しさがある心を満たす余白があるのではないか。
衣服、建築、空間、食、茶・・・
遠い過去から堆積してきた人類の営みに欠かせない文化。
過去の遺物を、いまに蘇らせることで未来の考古物を発掘するのだ。 」
髙橋大雅