こんにちは。
師走、睦月と
賑やかで騒がしさのある暦が瞬きをするほどの早さで通り過ぎ、
雪が地面に落ちゆく速度のように、
時間はゆっくりと流れる、落ち着いた街並みの如月。
記憶には新しい激動の寒波の残火と
春を迎えたげな、ほのぼのとした柔らかい日差し、
そして、平年どおりの街を覆う仄暗い曇天が
「我が!」と言わんばかりに、
顔を覗かせは引っ込め合う、そんな時節。
私達の住むエリアでも、
依然、寒さが拠を据える気候ですが
雪はおもむろに溶け出し、
春へと伸びゆく日差しの日数分、
自然界のありとあらゆる生命に胎動を予感させ、
私達をおのずと内から外へと押し出してくれています。
店内においては、
信頼を置いた厚みのある衣料は、肩の荷が下り始め、
レイヤードを想起させるサラッとふわりとした軽衣料が
徐々にガラリと空いた席を埋めるようになってきました。
少しずつですが、
一枚着、薄手のレイヤードの楽しみ方のご準備を
慣らしがてら、イメージを膨らましがてらにでも、
是非、お立ち寄り頂けましたらと思います。
(今シーズンは各ブランド、思い思いのGREENが際立つラインナップです)
・
・
・
・
・
-P.S.-
私達のお取り扱いをさせて頂いてるブランドも、それ以外のブランドでも
大なり小なり、年々入荷のサイクルは少しずつ早まる傾向にあります。
その背景には、コロナ禍における職人不足をはじめ、
サスティナビリティによって篩をかけ
ブランド数と職人数(工場)の需要と供給のバランスが不安定なのが現状です。
利己的に入荷サイクルを早めるのが目的では無く、
「致し方の無いこと」が殆どです。
(中には、ある決められた製造小売業の枠組みとしての意図的なマーケティングや、
ブランド側の安定した生産サイクル条件のプロダクトについては、割愛。)
以前、お会いした職人の方からお話を伺いましたが、
「現状メーカーからの希望納期の依頼が続くと、今は回せているが、
10年後、20年後、メイドインジャパンは激減する可能性もあるやもしれない。」
とおっしゃっていました。
それを聞いた際に「これは仕方の無いこと。を誰が許容しないといけないのか。」を考えました。
もっとも「既存に無いものを作り、量産する」ということは
どれほどの人員と技術に伴う時間を労しているのかという事を、
踏んで頂ければ生産サイクルが早まるのも、やむを得ないことかと思います。
10年後、20年後、そのまたさらに先に、
「Where is it made?」と聞かれたら、
我々はそれが、自分の国の洋服であるという事を誇る事や、
その国生まれの特性を、より理解しなくてはならないのだと感じました。
それらを含め「自分が着たい洋服を、選び、着続けていられれば良いな。」と思いました。
・
・
・
・
・
皆様のご来店、お問い合わせを心より、お待ちしております。
商品のお問い合わせや、ご不明な点等ございましたら、
お気軽に店頭の方までお問い合わせ下さいませ。